こんな夢をみた。

    主に映画やドラマの感想をずるずると綴ってます。

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    映画感想「インセプション」


    映画館で鑑賞。

    【あらすじ】
    コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、夢を共有することで相手の潜在意識に忍び込み、機密情報を盗み出す事ができる産業スパイ。妻のモル(マリオン・コティヤール)を失くし、残された家族は、犯罪者として追われている身では会いに行くこともできない子ども達だけ。子ども達との平穏な生活を取り戻すため、サイトー(渡辺謙)の持ちかけてきた最後の大仕事に挑む。しかしその依頼は最も困難とされるアイディアの植え付け=「インセプション」だった。

    【感想】
    暗い色合いに淡々とした雰囲気がノーラン監督の作品らしい。

    冒頭から日本風の内装が施された建物に渡辺謙が登場。
    欧米の俳優たちと並んでもこの人は引けを取らないですね。
    オーラというか、威圧感で。
    新幹線が田園風景の中を走る場面があって
    地味な場面なんですが、スタッフロールの最後の方に『JR』と出てきます。


    『深層心理』と言うだけに、文字通りに幾層かに分かれていて、視覚的に認識される夢の世界。
    夢の中で眠るとさらに下層に行き、深く落ちるほど時間が長くなり、加齢もゆっくりになるという。


    【冒頭場面】
    現実:新幹線車内で寝ている
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    夢 最初の層:紛争地帯の建物の一室
    ↓  第2階層:日本の城風建物


    【インセプション実行中】
    現実:飛行機機内で寝ている
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    夢  最初の層:雨が降ってる街中、空き倉庫、車で走行中
    ↓   第2階層:ホテルの中
    ↓   第3階層:雪山の中に要塞のような施設
    ↓  ::::::::::::::::::::::::::::::::::
         最後の層:虚無


    寝台に横になって点滴チューブのような物で夢共有機械に繋がれて眠る・・
    現実の世界で眠って、精神だけが仮想現実の世界で戦う「マトリックス」みたいです。

    ノーラン監督の淡々とした雰囲気。
    その淡々と落ち着いた調子のままでの無重力ホテル内でのアーサーの活躍。
    流石に眠っている皆を男女まとめて紐でぐるぐる巻きにして押して移動するのはお茶目すぎて笑ってしまう。

    「ダークナイト」でのジョーカーのナース変装といい
    この真顔で冗談を言うような感じ、次の作品にもあるんだろうか・・・


    念願の我が家に帰り着き子ども達を抱き上げるコブの手前で、
    倒れそうで倒れないトーテム(夢の中なのか現実なのか判別するための小道具)の独楽を映して本編は終了。
    そのままスタッフロールへ・・・
    なんと思わせぶりな終わり方なんでしょう。
    コブは夢から覚めたのか、覚めていないのか。

    ラストの解釈については意見が分かれる所ですが、
    私はどちらかと言うと、覚めてない、と思っています。

    とある場面から、どうも私には
    そもそもコブが夢と現実を勘違いしてるようにとれるからなのです。


    モルが死んだ時を思い出すコブの回想で、
    コブ曰く、「二人の記念日の日、現実世界と夢世界の区別ができなくなったモルが、現実世界を夢と思い込み、(夢から覚めて現実世界に戻るため)現実世界で自殺しようとしている」場面がありますが

    部屋の窓の外側に腰掛けているモルに対して、
    帰って来たコブはその向かいの建物の部屋の窓から話しかけています。
    隣り合った別々のホテルの窓際で向かい合って話す二人。

    モルはコブが出かけた後で向かいのホテルのだいたい同じ階の部屋を取り、昇って、外へ出て待っていた、
    という事になるのです、わざわざ。
    不自然じゃないですか。

    もう一つ、この場面の建物の配置って特徴的なんです。
    隣り合ったホテル同士がほとんど左右対称に見えますが、
    左右対称と言うと、
    他のシーンにて何度か合わせ鏡の場面が出てきますが
    合わせ鏡が出る場面は毎回夢の中なのです。

    アリアドネが記憶に基づいて鏡から橋を作り出した時も、
    サイトーが鏡を見て金髪女がイームスだと気付く場面も夢の中。
    この向かい合った左右対称のホテルの場面も、同じように
    実は夢の中を描いた場面なのではと思ったんです。


    あの時モルの主張の方が正しかったとすれば、
    少なくともあの場での「ここが現実世界だというコブの認識は間違っていた」事になるので、
    あれ以来コブは夢を見続けている事になる。
    最後のシーンももちろん夢の中。


    あの時以来夢の中を夢とも思わず彷徨っているコブにとって
    モルを死なせた事への後悔、過去から解き放たれること、
    家族のもとに帰ることは、
    何よりもの救い。
    最後ちらっと独楽を見てる所からして
    薄々コブ自身も夢を見ていることには気づいている・・。

    と、ここまで深読みしてみました。

    ですが、
    ホテルをわざわざ移動したのは精神に異常をきたしていたが故であるともとれるし。
    だとすればコブの言うとおり間違っていたのはモルです。

    他にも何だか夢とも現実とも決め難い点があります。
    コブとモルの間に生まれたフィリッパとジェームズという子供達ですが
    コブが、「子供ができたから家を住み替えた」とアリアドネに語るのは
    記憶をもとに作り出した夢世界の家を案内しながらで
    子供が生まれたのは夢の中でのことで実際には子供は存在しないのでは・・と思わせます。
    その反対に、ラストの「家に帰ったコブに喜んでいる子供達」は
    最初に出てくる子役達とは別の子役達が演じていて、
    ちゃんと成長しているという演出がされています。

    それにこのミッションに参加したコブ以外の人物、
    この人たちの活躍まで全てが幻だったのかと言われると寂しい気がします。
    特にロバートはこのミッションによって、
    結果的にそれがサイトーの思う壺であったにしても、父のモーリスに対しての不信を解消できたようだし。

    ただそのサイトーに関してはコブと一緒に目が覚めなかったという事でも納得できます。
    ライバル企業を潰すためにインセプションという反則的なやり方をしかけてたわけだから、その罰として。
    夢堕ちはコブにとっては救いで、サイトーには罰。
    どうでしょう?

    どこにも基点になる年月がはっきり出てこないし
    夢とも現実ともとれるように描かれています。


    「列車を待ってる 遠くへ行く列車を」
    「望んでいる場所へは行けるけれど」
    「それが何処かは分からない」
    「でも構わない」

    「信じて飛び込むしかないんだ。それとも後悔を抱えたまま老いぼれて、孤独に死を待つのか?」

    繰り返し出てくる台詞が印象的です。


    スタッフロールで流れるキック(夢から覚めるための合図)の曲は
    ノーラン監督からの私の夢の世界から起きてね、という洒落ってとこでしょうか。
    キックで使われている印象的な曲は、エディット・ピアフ「水に流して」("Non, je ne regrette rien")




    【作品ノート】
    「インセプション」
    原題:INCEPTION
    2010年 アメリカ

    配給:ワーナーブラザース
    監督・脚本:クリストファー・ノーラン
    制作総指揮:クリス・ブリガム、トーマス・タル
    音楽:ハンス・ジマー


    出演[日本語吹き替え]:
    ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)[内田夕夜]
    サイトー(渡辺謙)
    アーサー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)[土田大]
    モル(マリオン・コティヤール)[五十嵐麗]
    アリアドネ(エレン・ペイジ)[冠野知美]
    イームス(トム・ハーディ)[咲野俊介]
    ユスフ(ディリープ・ラオ)[木村雅史]
    ロバート・フィッシャー(キリアン・マーフィー)[三木眞一郎]

    ピーター・ブラウニング(トム・ベレンジャー)[石塚運昇]
    モーリス・フィッシャー(ピート・ポスルスウェイト)[丸山詠二]
    ナッシュ(ルーカス・ハース)[川中子雅人]
    マイルス教授(マイケル・ケイン)[小川真司]


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    テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

    1. 2012/01/20(金) 03:42:32|
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